DEIBポリシー

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私たちがDEIBに取り組む背景

―すべての人に対して、公正・公平、そして誠実であり続ける―

私たちは、この信念のもと、私たちのビジョンである「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会の実現」を目指し、「個々の意思の尊重」、「新たな価値の創造」、「あるべき社会の実現」というバリューを掲げています。

これらの私たちの活動の本質に立ち返り、私たちは、Diversity, Equity, Inclusion and Belonging (以下、DEIB)に取り組んでいきます。

私たちにとってDEIBは、「個々の意思の尊重」のために不可欠な取組みです。個々の意思が尊重されることを通じて、私たちの一人ひとりが「新たな価値の創造」を生み出すことにつながり、そうした「価値の連鎖」を通じて、「あるべき社会の実現」に寄与したいと考えています。

DEIBは、私たちが活動の軸足を置くアジア全域を含む地域において共通する概念であり、投資先を含む皆様と力を合わせてDEIBを実現していきます。この取組みを通じて、企業・経済活動のパフォーマンスを高め、ひいては、すべての人の人生の豊かさを高めていくことにつながると信じており、私たちのメンバー一人ひとりが当取組みに率先して貢献していきます。

-Achieving Shared Leadership-

これは、私たちが掲げる「Genesia Principles」(行動指針)の1つです。私たち一人ひとりがリーダーシップを発揮し、同じ志を持つ仲間を巻き込みながらチームのビジョン・ミッションを実現するという意味です。当然のことながら、DEIBもこの行動指針の対象となります。

このような視点に立ち、私たちは、冒頭に掲げた信念と愚直に向き合い、全てのメンバーがDEIBの重要性を理解し、率先してDEIBに取り組み続けます。この不断の取組みは、「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」という私たちのビジョンの達成につながると確信しています。

私たちが目指すDEIBとは

DEIBとは、「D:Diversity(多様性)」、「E:Equity(公平性)」、「I:Inclusion(包摂性)」、「B:Belonging(帰属意識/感情)」のことを総称したものです。

私たちは、DEIBを以下のとおり定義しています。

D(Diversity=多様性)
一人ひとりのメンバーの多様な個性を尊重することをいいます。
個性は、内面的なものであれ外面的なものであれ、あらゆる違いを指し、人種、民族、宗教、ジェンダー、性的指向、障がい、年齢、バックグラウンドなどが広く含まれます。
私たちは、こうした多様な背景がチームの強みであり、新たな価値を生み出す原動力であると考えます。

E  (Equity=公平性)
多様なメンバーが公平・公正な機会を与えられ、それぞれの夢を実現するチャンスがあることを意味します。
公平性は、一人ひとりのメンバーが必要とするツール、情報、人的なネットワークなど、様々なサポートが公平に与えられることを求めるものです。また、それぞれの違いを考慮した上で適したサポートを提供することにより、どのメンバーも自分の能力を最大限に発揮できる環境が用意されることを重視します。

I  (Inclusion=包摂性)
一人ひとりのメンバーの多様な個性が漏れなく価値として尊重され、能力を最大限伸ばし、十分に活躍・貢献できるようにするものです。
包摂性の実現により、メンバーそれぞれが個性を発揮できるチームとなり、創造性・革新性を増大させることにつながります。

B (Belonging=帰属意識)
メンバーの一人ひとりが、ありのままの自分でいられることをいいます。
帰属意識の醸成は、チームの心理的安全性を確保し、各々が組織のなかで最大のパフォーマンスを発揮できる状態につながります。

私たちは、DEIBを通じて、多様な個人がお互いを尊重し合い、それぞれのありのままの個性を最大限発揮できる公正な機会の創出を通じて、今までにない価値の創造を実現していきます。

DEIBの実現に向けて私たちが実施すること

  • 方針、戦略及び計画の策定
    ・DEIBを尊重する方針の策定
    ・DEIBを推進するための戦略の策定
     DEIBを推進する意義、ひいてはDEIBを推進した未来に展望する私たちのあり方をデザインした戦略を策定します。
    ・DEIBを推進するための計画の策定
     DEIBを推進するための方針・戦略を実現するための計画(計画の達成を評価するためのKPIの設定を含みます。)を策定します。
  • 一人ひとりのリーダーシップによるDEIBの体現
    ・私たち一人ひとりが何のためにDEIBを推進するか、どのようにDEIBを推進するかについて明確に言語化し、お互いに対話します。この対話を通じて、私たちは、各自の意思決定・行動においてDEIBを体現していきます。
    ・それにとどまらず、私たちは、多様性、公平性、包摂性又は帰属意識を尊重しない他者の言動を見過ごしません。それと同時に、そのような場合にも、私たちは、他者を尊重することを怠らず、誠実な対話を通じてチームとして訴求し続けます。
    ・こうして、各メンバー、そして組織全体がDEIBの推進の体現者となり、ひいては、社会全体に対してDEIBの浸透を促していきます。
  • 心理的安全性を通じたDEIBを実現する組織風土の実現
    ・メンバー一人ひとりの異なる視点や経験は貴重な資産であり、組織としての価値を向上させる源泉です。ひいては、このような姿勢を私たちの組織風土として醸成していきます。
    ・私たちは、多様なメンバー一人ひとりの心理的安全性を確保し、それぞれが自分らしくいられる居場所に対する帰属意識を実感できるよう努めます。各メンバーはその実感をもとに、組織として実現すべき価値に貢献するとともに、より良い組織の在り方や意思決定のために声を上げ続けます。
  • 多様な人財の採用・育成
    ・私たちは、私たちが目指すビジョンの実現や成果を最大化するためのチームの実現に向けて、多様な人財を採用していきます。人財の人種、民族、宗教、ジェンダー、性的指向、年齢、障がい、バックグラウンドなどの違いを理由として不採用とすることは決してしません。
    ・私たちは、メンバーそれぞれの強みを活かしつつ、一人ひとりの成長課題に向き合って人財を育成し、キャリア形成を力強く支援してきます。
    ・私たちは、人財の多様性を守り、教育・研修や業務経験の機会を公正・公平に提供します。そして、互いの多様性を尊重し合い、それぞれが自分らしくいられる居場所であると実感できる環境を提供し続けます。
  • 透明性の確保
    ・私たちは、採用基準、報酬体系、評価基準などを共有し、一人ひとりに公正・公平な機会が提供されることを担保します。このような透明性の高い環境を通じて、多様なメンバーが同じ基準で公正・公平に評価されるようにします。
  • DEIBに関わる教育、研修
    ・メンバーに対して、DEIBを推進する意義や取組みに関する教育、研修を定期的、継続的に実施していきます。
  • 無意識の偏見に対する組織全体の対応
    ・私たちは、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)に対して組織全体で対応していきます
    ・メンバーに向けて無意識の偏見についての教育を提供し、意識向上を図ります。そして、私たちは、組織的、構造的な無意識の偏見を見つけ出し、意思決定や人事評価のプロセスの中に潜在する無意識の偏見に基づく概念や表現を見直し続けます。
  • 定期的な評価とフィードバック
    ・私たちは、DEIBを推進するための計画において併せて策定したKPIに基づき、DEIBを推進する取組みやその成果を定期的に評価します。
    ・このような定期的な評価を実効的に行うため、多様なメンバーの一人ひとりから具体的なフィードバックを得られるよう、アンケート等の仕組みを構築・運用します。
  • ハラスメントや差別の根絶に向けて
    ハラスメントやあらゆる形態の差別を許容しない方針・ルールの策定
    私たちは、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、その他すべての形態のハラスメントを許容しない旨を明確にしたポリシーを定め、社外にも公表します。
    また、私たちは、社内のメンバーが守るべきルールを策定し、閲覧しやすい方法で掲載し、そのルールにおいて、何がハラスメントに当たるかについて具体的に示すことによりメンバー一人ひとりが具体的な場面において常に適切な行動を選ぶことができるよう支援します。
    私たちが許容しないハラスメントに関する事項は、別途「ハラスメント防止ポリシー」に定めるとおりです。
    上記にいう「セクシャルハラスメント」、「パワーハラスメント」、「その他すべての形態のハラスメント」の定義は、次のとおりです。
     - セクシャルハラスメントとは、相手の意に反する性的な言動・行動により、解雇、降格、出資・投資その他取引等の停止等の不利益を与えたり、就業環境を害したりする行為をいいます。
     - パワーハラスメントとは、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えた言動・行動により、精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為をいいます。
     - 「その他すべての形態のハラスメント」とは、妊娠、出産及び育児休業等に関するハラスメント、カスタマーハラスメント、人種、国籍、宗教等に基づく差別行為などの行為を広く含みます。

    一人ひとりのリーダーシップによる規範とコミュニケーション
    私たちは、チームとしてはもちろん、その一人ひとりがリーダーシップを発揮してハラスメントや差別の根絶を目指します。
    私たち自身がハラスメントや差別をしないことはもちろん、万一ハラスメントや差別の事案が発生した場合には毅然とした態度をとります。

    安全な通報・報告システムの構築と公正な運用
    従業員又は投資先(投資先の候補者を含む。)の(私たちとの接点がある)役員・従業員がハラスメントを経験又は目撃した際に安全かつ匿名で通報・報告できるシステムを設置します。
    この通報・報告システムは、迅速かつ公正な調査と対応が行われることを保証するものであることを目指し、中立・公正な第三者を介在させることも検討します。
    ハラスメントが通報・報告された場合は、通報・報告システムのもとで、迅速かつ公正な調査を行い、その調査の結果に基づき、加害者及び被害者のそれぞれに対する適切な措置が講じられるようにします。私たちは、この一連の手続のあり方を策定します。

    ハラスメントや差別の根絶に向けた教育、研修
    全てのメンバーに対して、ハラスメントの定義、その影響、そして不適切な行動を特定し、これに対処する方法について定期的に教育と研修を行います。