
シードVCのジェネシア・ベンチャーズ、沖縄県認定パートナーVC『Okinawa Partner VC』に認定
シード期(創業初期)のスタートアップに投資と経営支援を行う、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ(代表取締役:田島 聡一、本社:東京都渋谷区)は、沖縄県の『Okinawa Partner VC』として認定されたことをお知らせいたします。
『Okinawa Partner VC』について
本制度は、沖縄県内スタートアップの成長促進、県外・海外からのリソース流入、資金調達環境の強化を目的に、2024年に創設された認定制度です。沖縄県が推進するスタートアップ・エコシステム形成の一環として設けられた認定制度で、地域内外のベンチャーキャピタルが沖縄発の起業家や成長企業を支援するための公式パートナーとして参画するものです。
https://vc.okinawa-startup-ecosystem.jp
『Okinawa Partner VC』としての取り組み
認定VCには、沖縄発スタートアップの成長を資金面から支援するだけでなく、経営戦略や組織づくりに関する知見を提供し、事業の加速を後押しする役割が期待されています。また、地域内外の産業や人材とのネットワークを橋渡しし、新たな協業や市場機会の創出を促進することも重要な使命です。
当社は、これまで東南アジアを中心とした国内外で培ってきた投資・伴走支援の知見と広範なネットワークを活かし、沖縄における起業家の挑戦を後押ししてまいります。また、資金提供にとどまらず、事業成長や市場展開を加速する具体的な支援を行い、沖縄から新たな産業とイノベーションが生まれるエコシステムの発展に貢献してまいります。
背景となる課題
創業初期のスタートアップへのリード投資が可能なベンチャーキャピタルは首都圏に集中しており、地方の起業家が直接的な接点を持つ機会は限定されています。このため、ネットワークの偏在と高い機会獲得コストが創業初期の成長を阻む要因となっています。
加えて、近年はディープテックを中心に、主要都市部以外での起業が増加しているものの、地域におけるリスクマネーの不足から、地元を離れて資金調達をせざるを得ないケースも多く、地域経済のポテンシャルが十分に発揮されない懸念も高まっています。
当社は、こうした課題に対応するため、グループ会社である株式会社グランストーリーと連携し、関西や北海道において地域の起業家と首都圏の投資家をつなぐピッチイベント『SEED NEXT FORCE』を開催。スタートアップの選択肢を広げる仕組みづくりを進めてまいりました。
そして、このたび『Okinawa Partner VC』への参画を通じたさらなる地域連携の強化によって本課題の解決に取り組んでまいります。
担当者のコメント
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Principal 河野 優人
私は沖縄が大好きで、大学時代には沖縄料理店でアルバイトをし、これまで幾度となく沖縄を訪れてきました。インドや東南アジアに居住しスタートアップ投資に携わっていた時期は訪れる機会が減っていましたが、約3年前に日本に拠点を移してからは沖縄に足を運ぶ機会も増え、その魅力を改めて強く実感しています。
このような中で今回、沖縄県のパートナーVC制度に認定いただけたことを大変光栄に思っております。沖縄はサーキュラーエコノミー、観光、ヘルスケア、フードテックといった多様な産業ポテンシャルを有し、さらにアジアへのゲートウェイとしても大きな可能性を秘めています。
今後は、弊社が日本および東南アジア・インドで培ってきた投資経験とネットワークを最大限に生かし、沖縄発のスタートアップが国内外で成長できるよう支援するとともに、沖縄からアジアへ、そして世界へと広がる新たなつながりを創出し、スタートアップエコシステムのさらなる発展に貢献してまいる所存です。


