INSIGHTS
INSIGHTS

講義Vol.6:エクイティファイナンス

Ignition Academy

ジェネシア・ベンチャーズが主催する、プレシード・シード起業家 / スタートアップ向けの創業支援プログラム『Ignition Academy 2024』。

第六回目の講義のテーマは、「エクイティファイナンス」。ジェネシア・ベンチャーズ Investment Managerの一戸 将未がモデレータを務め、ゲスト講師には、WAmazing株式会社の加藤 史子氏と株式会社HOKUTOの五十嵐 北斗氏にお越しいただきました。お二人が過去のエクイティファイナンスで実際に使ったピッチ資料などもお見せいただきながら、異なる市況下での資本政策やエクイティファイナンスのTipsについてパネルディスカッションを実施しました。

主な講義内容

自社や自社の事業に最適なファイナンスを行う

エクイティのみならず、デットや補助金等、幅広い資金調達手段が存在するため、それぞれの特性を踏まえて、自社や自社の事業に最適なファイナンスを行うことが重要である

自身の資金を投じて事業を行うフェーズから第三者の資金を活用して事業を行うフェーズへ移行するタイミングでは、本当にその資金調達手段が最適なのかを一度立ち止まって考えてみる

その際は、事業を行う市場やビジネスモデル、競合環境等から導き出される事業計画と、各資金調達手段との相性を推し量る

お金の出し手の論理を考える

主要な資金調達手段であるエクイティとデットにおいてもお金の出し手の論理は大きく異なり、さらに、エンジェル投資家とVCの間でもその論理は異なるため、しっかりとそれらを理解した上で会話することが重要である

エクイティ調達においては、特にスタートアップの場合は高い成長率が求められるため、それがどの程度の成長率なのか、どれぐらいの期間にその成長率を実現する必要があるのかといったことを理解する

特に、VCにおいてはファンド満期が存在し、意思決定も組織的に行うため、それを踏まえたエクイティストーリーの構築や資料等の準備を行う

一方、エクイティ調達においても、例えばエンジェル投資家とVCとでは期待値の持ち方や関わり方が異なっていたり、シードVCとレイターVCとでは投資の時間軸や投資判断のポイントが異なっていたりするため、投資家ごとの投資を行う背景や意思決定構造について確認する必要がある

ただ、投資家の都合を考慮しすぎずに、積極的に巻き込んでいくことも同じくらい重要である

エクイティ調達において工夫できること

市場から評価を受けているコンプスとなる上場企業が存在する場合は、それを提示し、それ以上に効果的な顧客獲得等ができることを説明することよって、市場の有望性や競合に対する競争優位性を簡潔かつ魅力的に投資家に説明することができることもある(評価がコンプスに左右される側面があることも理解する)

参加者からの声

  • 生々しいファイナンスのお話が聞けてとても印象的でした。コンプスなど知らない単語も知れて、調達を見据えたピッチのこつなどとても実践的に学ぶことができました。
  • スタンスもアプローチも違うお二人だったのでとても興味深く拝聴させていただききました。
  • 丁度検討を始めていた所だったのですが、借入の方も検討しようと決めました。公庫の審査など、エクイティが入ることを前提とした借入を突破するための考え方などもお伺いしたいなと思いました。

今回は、まさにアカデミーメンバーが目指す一つのマイルストーンでもある「資金調達」がテーマの講義でした。昨今はさまざまな情報が多く流通する中で、エクイティファイナンスも一般的なものになってきましたが、一方で、エクイティファイナンスが“必須”であるという、ある意味で誤った認識が広まっている印象も受けます。当然のことですが、エクイティファイナンスも一つの手段であり、それが必要かどうかは“何を目指すか”によって変わります。この『Ignition Academy』も、いわゆる一般的なアクセラレータプログラムと異なるコンセプトとして、“ジェネシア・ベンチャーズが出資を前提としていない”ということを掲げています。みなさんが目指すものと、必要な手段を見極めていただく機会になれば本望です。次回の講義もお楽しみに!

BACK TO LIST