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株主ミーティングの成果を最大化する為の巻き込み方

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日々、数多くの国内外の支援先スタートアップの経営チームと「強いチーム作り」について議論をしていますが、「強いチーム」というのは社内のメンバーだけではなく、社外のステークホルダーも含めてどのようにファンになって頂き、巻き込んでいけるのか?という視点も重要だったりします。

今日はその中でも経営インパクトも大きい株主との月一などで行う株主ミーティングの生産性を上げ、成果を最大化する為の巻き込み方に関して書いてみます。

株主ミーティングはアジェンダ設計が重要

まず始めにお伝えすべきこととして、株主ミーティングにおいて絶対的に正しい運営方法はないと思っています。
一般的な株主ミーティングでは、下記のようなアジェンダが多い印象です。

・Key Highlight(ピックアップして共有すべき内容)
・KPI進捗・施策関連まとめ
・次月以降に向けたAction Plan(ハイライト部分)
・上記詳細(ローライト)
・株主への相談及びサポートして欲しいこと

また急成長し続けていて、強いチームを作り続けることが出来ている支援先は上記アジェンダとは別に以下のような工夫をしている共通点があるように感じています。

理想の組織図をベースにした採用計画・進捗の共有、併せて株主へ該当し得る人材の紹介依頼
ミーティング資料の1-2日前までの事前共有、及び事前に目を通すよう依頼する
・KPI進捗などにあまり時間を使わずに、課題解決や、より成長する為の未来の議論に多くの時間を使う
株主に協力して欲しいことを明確化し、すぐにアクションに移してもらえるような具体的な依頼をしている

Coral CapitalのJamesさんによるこちらの記事も株主ミーティング運営の参考になると思います。

株主は使い倒してなんぼ

四六時中、事業に向き合っているのは経営チーム及び一緒に仲間になってくれた会社メンバーの皆さまです。

ベンチャーキャピタルや投資家の立場からみた場合でも、月一程度のキャッチアップで株主が大きなバリューを出せる訳ではないのは理解しています。
(シードVCである我々は月一どころではない頻度(毎日のところも)でメッセージなどを通じてコミュニケーションを適宜とっており何か貢献出来ないかと昼夜問わず考えてアクションしております。)

だからと言ってせっかく応援してくれている投資家の方々を傍観者として扱うのではなく、徹底的に巻き込んで成果に繋げていくことも大事だと考えています。

逆を言うと株主側も傍観者ではなく徹底的に巻き込まれて、経営チームからの依頼を可能な限りアクションに繋げ、成果を出すこと、経営チームが気づけていない機会や脅威を先回りして提案しアクションすることなども大事だと考えています。

東南アジアでの支援先のケースではあるのですが、非常に力強く成長しているスタートアップの起業家からシリーズBに進むタイミングで
「エンジェル、シード期から支援して貰っていることには感謝している。一方で貢献してくれている株主とそうでない株主がいる。No Valueと感じる株主には今回ラウンドで売却して貰えればリターンが返せるので退場して頂きたい」
と言ったコメントがあったのが衝撃的だった思い出があります。
※我々は幸い退場させられておりません、念の為

日本と違って東南アジアはセカンダリー取引も一般的ではあるので起こり得る事象ですが、株主として価値貢献することを改めて強く意識したきっかけとなった出来事でした。

株主ミーティングの議論以外はリアルタイムでやる必要がない

コロナによってリモートワークが増え、以前は顔を合わせて行っていた、株主ミーティングもZoomなどで行うのが一般化しつつあります。

実は現在私が担当している支援先のうちの幾つかが、株主ミーティング前に資料の事前送付とは別に上述したような一般的なアジェンダの内容の共有部分を事前収録した動画(10-20分程度の動画)を共有してくれるようになりました。

・Key Highlight(ピックアップして共有すべき内容)
・KPI進捗・施策関連まとめ
・次月以降に向けたAction Plan(ハイライト部分)
・上記詳細(ローライト)
・株主への相談及びサポートして欲しいこと

今回の記事は、先日Tweetしたら何気に反響も大きかった、このプレゼン動画の事前収録→事前共有を普及させるべく筆を取っております。

現在、注目されており急成長しているROXX中嶋さんからも上記Tweetを見て、個別で連絡を頂き、早速自社の株主ミーティングで実践して頂けたようです。

中嶋さんにも触れて頂いておりますが、まさにこのフォーマットを普及させたい理由の一番は、「株主ミーティングは月一度の貴重な機会、フィードバック量✖️質を最大化し経営改善に活かせる」ようにすることを目的としています。

株主ミーティングでどうしても共有系が増えてくるとそこに時間が取られてしまい、肝心の議論の時間が少なくなってしまうことが今までありませんでしたか?そういうスタートアップの皆様は是非、動画プレゼンの事前共有を試して頂きたいです。
勿論始めは、事前視聴をし損ねてしまう株主の方も多くいると思います。

ただ基本は株主の方々がみんな見てる前提で株主ミーティングのアジェンダを設定していくと2ヶ月目、3ヶ月目と必ず見てくれるようになるはずです。
(事前視聴をし損ねてしまう株主の方へ無言のプレッシャーを掛けましょう…苦笑)

冒頭に記載した通り、絶対的に正しい株主ミーティングの運営方法はないと思っています。
到達しているステージ、企業のスタイル、株主の顔ぶれなどによって違ってくるものです。

ただ株主ミーティングをより成果が上がるように運営したいと考えられている経営者の方に本稿が参考となれば嬉しいです。

皆さんの周りに株主の巻き込み方、株主ミーティング運営に悩んでいる起業家がいれば、ぜひシェアしてください。

著者

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