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【シード調達のリアル #6】着金(クロージング)|Finance by Genesia.

投資決定(Go)から着金までの「確実なロードマップ」

投資委員会で「Go」の判断が出てから、実際に口座へ資金が振り込まれる(クロージング)までには、いくつかの重要なステップがあります。シード期の起業家にとって、この期間をいかにスムーズに、かつトラブルなく乗り切るかは極めて重要です。

ジェネシア・ベンチャーズでは、通常、1ヶ月程度で以下のプロセスを完了させていきたいと考えてます。各ステップのポイントを見ていきましょう。

① 投資意思(コミットメント)の表明

投資委員会の結論が出次第、まずは口頭やメッセージで「投資の意思」を速やかにお伝えします。この段階ではバリュエーション(時価総額)や投資額の概算が示されますが、詳細な条件は次の「タームシート」で確定するため、まずは一息つきつつ、冷静に次へ備えましょう。

② 主要条件(タームシート)の提示と調整

リードVCから、投資契約の骨格となる「タームシート」が提示されます。これは契約書の要約版のようなものですが、ここでの合意が最終契約のベースになります。このタームシートの内容を正しく理解し、論点になりそうな条項をこの段階で洗い出すことが肝要です。

③ リーガルチェックと細部調整

タームシート合意後は、弁護士によるリーガルチェックを推奨します。J-KISSなどの定型フォーマットを使う場合でも、追加条項一つで将来の資本政策に影響が出ることもあります。注意点として、「SO(ストックオプション)プールの扱い」や「潜在株式の計算方法」などは、認識の齟齬がディールブレイク(破談)に繋がる可能性があるため、慎重に確認しましょう。

④ 座組(アロケーション)の確定

調達総額のうち、どの投資家がいくらを引き受けるかについて、最終決定します。複数のVCからオファーがある場合、金額などの条件だけでなく、「条件以外」の要素も重要です。その判断基準としては、追加支援の姿勢、意思決定のスピード、業界への理解、レピュテーション(評判)などを挙げることができます。長期的な伴走者として、最も「相性が良い」と思えるパートナーを選びたいです。

⑤ 投資契約書の作成と社内手続き

最終的な契約書のドラフトを作成し、文言を擦り合わせます。あわせて、臨時株主総会や取締役会決議などの「社内手続き」も並行して進める必要があります。資金繰りに余裕を持ったスケジュールを組むのが安全です。

⑥ 契約締結・着金(クロージング)

すべての書類が整い、捺印を経て振込が確認できれば、無事クロージングです。

着金までは気の抜けない期間が続きますが、ここがゴールではなく、調達した資金をもとに事業を次のフェーズへ進める「真のスタート地点」です。

弁護士の紹介や、既存の投資先起業家への照会(リファレンスチェック)など、不安な点があればいつでもご相談ください。私たちは、皆さんが最短・最速で事業に集中できる環境を整えるためのサポートを惜しみません。

筆者

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